技術の伝承

N.A

2014年03月11日 20:55

先日いつもお世話になってる岐阜県産業経済振興センターの箕浦先生から一本の電話を頂きました。
「和傘の部品を製作している国内唯一の会社がピンチです!是非共栄さんの力を貸してほしい」

内容は70年以上昔の生産設備が老朽化しており、新たな設備をしないと日本から和傘が無くなってしまう。今では和傘の需要もなくなったといえど、日本舞踊や歌舞伎の伝統芸能や神社などなくてはならない物でもあります!
早速、機械の動画を送ってもらいましたが現在の弊社の若手設計陣が作れるようなシロモノでは無い事だけは理解しました。
今は便利な機器があり、数値制御システムやロボットなどありとあらゆる自動化設備は若手設計陣は得意だが、昔ながらのカムやバネやラチェットなどの組み合わせで機械を作った経験がほとんど無い。
やはり、ココは長年の実績と経験を有する創業者である私の父(72才)の助けがなければ…という事で現役を退いた父を連れ出し唯一の和傘の工場を訪ねました。
いつも父の口癖は
「昔はCAD(設計ソフト)なんて無いのに戦艦大和だって、零戦だって作った。昔の設計士は凄い!」
と今でもドラフター(製図台)で手書きで設計します

(写真は和傘職人と技術者の顔を見せる父)

(明治、大正の機械)
機械というより正にカラクリ!

打合せ終了後、父の一言
最新のマシーンを見るよりワクワクしたし勉強になった!」
技術者魂に火が着いたかな?

技術の伝承は弊社の課題でもありますね!

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