2024年06月07日

半世紀のタイムスリップ

今日、突然80過ぎの方が会社に来られました。 
内容は機械を直して欲しいとの依頼です。

その機械とは当社がメーカーへの第一歩となる「ミツマタ加工機」でした
ミツマタ加工機とは和紙の原料となる「コウゾ」や「ミツマタ」の皮を剥ぎ取る機械です

現会長が50年以上前に開発し、その開発が評価され「科学技術庁長官賞」を受賞しメーカーへの第一歩として歩み始め今日に至ります
50年前の「ミツマタ加工機」
名板もレトロでカッコいい 製造年月日はS47年10月です
半世紀のタイムスリップ
半世紀のタイムスリップ
半世紀のタイムスリップ

父親である現会長も50年ぶりに対面。懐かしそうに眺めますが、かなり昔なので忘れてしまっている様子

昔の会社案内には見開きに掲載してあります
半世紀のタイムスリップ
この賞のおかげで、いやこの機械のおかげで信用を得て、東京大学宇宙線研究所(カミオカンデ)とも取引できました

なんだか不思議な縁を感じ、私も動くところを見たいという衝動に駆られました
先方さんはどう思っていらっしゃるかわかりませんが、お金とかではなく修理して動くところを見たいし親父にも見せたいと話しました

当時は30台くらい販売したそうです
今は部品もないですが、時間を頂ければ復活し、また活躍して欲しいと思いました
昔、父がよく言っていた言葉
「俺が死んでも、俺が作った機械はどこかで動いていたら本望や!」と・・・

これが最後の親孝行になればいいと思います
半世紀のタイムスリップ
半世紀のタイムスリップ







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Posted by N.A at 17:27│Comments(0)
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